《MUMEI》

…え?何?ちょっと
待て、陛下は何を言
った?惹かれた、俺
に?あの条件がメリ
ットだって?

じゃあ、陛下は本気
で俺の事を?嘘だろ
う?まさか…

陛下の言葉にショウ
の頭は軽くパニック
を起こす。

そんなショウの様子
を眺めながら陛下は
少し寂しげに微笑ん
で…。

『だが、ショウよ。
条件を出して身体を
繋げたけれど、私は
お前の心までは繋げ
る事は出来なかった
様だな…。』


『え?』


『お前も旅立つので
あろう?朱里の居な
い、この国に留まる
理由はないからな。
行くが良い、朱里と
共に…。止めはせぬ
お前がこの国を去る
と私は寂しくはなる
がな。』


…そうか、そうだな
朱里のいない、この
国に何の未練もない
…はず……なのに…
……何だ?この胸を
刺す痛みは…?!

ショウは、陛下の顔
を今、一度眺めた。

…獅子王と恐れられ
たオーラは、今は無
く、ただ真っ直ぐに
自分を射抜く瞳に、
寂しさと慈愛を感じ
た。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫