《MUMEI》
そして、土曜日3
噴水前


他にも、待ち合わせする連中がいるらしく、そこは意外と賑わっていた


で、当然、その中には女子もいるわけで


「修治、大丈夫か?」

「…」

「無理っぽいね」


相楽が言う通り、修治の足は完全に止まり、顔色も悪かった


「俺、虎之介先輩連れて」


来る


と、言おうとした言葉は


「修治様〜!」


こちらに向かって


修治に向かって走ってきた綿貫によって遮られた


修治はそれを





ヒラリとかわした


何か、慣れてるなー


「もう、酷いですわ!」


バランスを崩しながらも、綿貫はすぐに体勢をたて直した


こっちも慣れてんなー


感心していた俺の耳に


「今日はせっかくのデートなのに!」


甘えたような、綿貫の大声が聞こえた


「はぁ!?」×3


わけがわからない俺達三人は、同時に反応し


合わさった声は、綿貫以上になってしまい


注目を浴びてしまった

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