《MUMEI》 怖っ、親指姫。燕は心の中で思いましたが、気を取り直して親指姫に話しかけました。 「親指姫、今から僕と一緒に燕の国へ行きましょう。」 「えーヤダー」 「なんで?」 「だって御馳走がないんだもの」 「有りますよ、美味しい青虫や丸々と肥えた芋虫が」 燕は得意げに言いました。 「ゲテモノ食い!」 はっきりとものを言う親指姫と苦笑する燕。 「ほら、もう見えて来ましたよ、あれが燕の国の王宮です」 指差す方を見た親指姫の感想。 「デカイね、て言うか、あれって燕の巣だよね?あれ食べたいよ、私。」 「え」 王宮が食われる危機に面しています。燕は自分は危険人物をこの国に招いたのかと不安になりました。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |