《MUMEI》
契り
王の部屋から朱里の
館までの帰り道。白
の手を引きながら、
嬉しそうに話す朱里

『ね、白。陛下に認
めて貰って良かった
ね。』

『……』
しかし、白は無言。

『君に、この国以外
の美しい景色を一杯
見せてあげたいんだ
そして…』

『……』

『静かな場所で二人
っきりで暮らそう』

『……』


『白?』

何も反応のない白を
心配そうに見る朱里


『朱里、僕は怒って
るんですよ。』

やっと口を開いた白
から出た言葉。

『え?あっ、ごめん
ね。君に相談無しに
勝手に旅立つ事を決
めて…もしかして嫌
だった?』

『違う!そのコトじ
ゃ無くて…』

声を荒げて、朱里の
肩を掴んで自分に向
ける。

『白?』

朱里を見つめる白の
瞳は、悲しげに揺れ
ていた。

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