《MUMEI》
女王様と変態
「だあれー?」

「あなたの主よ」

「えー、僕の主は…」


そこで俺を見るな、変態


そして、誤解しないで下さい、竜野先輩


本気で、お願いします


ピシィ!


「こっちを向きなさい!」

「はいはい」


意外だ


変態は、ムチの音にびびりも興奮もしていなかった


つーか


びびりすぎ、虎之介先輩


まー、確かに、ピッタリな黒革のドレスに真っ赤なピンヒール


それに、黒いムチを持った女王様はインパクト強いけどさ


俺としては、ここで女王様に頑張ってもらって


変態、連れてってほしい


その後は、虎之介先輩に簡単に説明してもらって


単独行動すればいいし


何て、考えてたら


虎之介先輩に、袖を引っ張られた


「誠、今のうちに、逃げ…

街に、向かおう」

「「え?」」


けど、俺、邪魔じゃねーか?


俺とハモッた竜野先輩


ちょっと、嫌そうな顔してるし


「いいから。竜野さんも、走りますよ」

「で、でも」

「…ほら」


虎之介先輩は、俺から手を離し、竜野先輩に手を差しのべた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫