《MUMEI》
単独行動3
「ここ、だよな」


そこはどっからどー見ても病院だった


とても、学園の敷地内にあるとは思えないほど、立派な


入院とか、できそーだなー


とりあえず、正面入口から入れるか、試してみる


ガー


自動ドアが、普通に開いた


「…ん?」


外観と同じ綺麗な病院内


に、不釣り合いな、カラフル不良集団が、見えた


どー見ても、怪我人や病人には見えない


「ねーねーおねーさん、仕事何時に終わる?」

「俺等と遊ぼうよー」

「つーか、治療して欲しいな、お姉さんに」

「お前どこ治療してもらうんだよー」

「んー、アソコ?」

「それより、俺はお姉さんにぶっとい注射打ちたいなー」

「あー、俺もー」


コイツ等…


「やめろ、お前等」


その声は、決して大きくなかったが


ピタリと、不良集団の声と動きが止まった


声の主は、不良集団の後ろから、登場した


「暁(あかつき)さん、治療終わったんスか?」

「かすり傷だからな」


よく見ると、暁と呼ばれた男の腕には、包帯が巻かれていた

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