《MUMEI》
単独行動6
「…やめとけ。帰るぞ」


暁の言葉は絶対らしく、すぐに周りが従った


「お前、強いな」


すれ違いざま、暁が俺に囁いた


暁 拓也


厄介、だな


小さくなっていく、暁と不良集団を見ながら、ため息をついた


暁が仕切るD組も、厄介だしな


つーか、誠治さん


どーせなら、一番厄介なD組に俺を入れたら…


あ、ダメじゃん


そしたら、寮、一人部屋じゃなくなるし


女だとバレる可能性も高くなる


けど、関わらなければきっと


自体は、もっと悪化するような気がする


D組と、接点持つ、には…





思い浮かんだのは、交流会の、ある企画だった


「あ、あの。御用件、は?」

「あ、すみません」


受付のお姉さんの存在、忘れてた


それから、桔梗さんはいなかったが、桔梗さんの旦那に挨拶をして


ついでに、昼食も、病院でご馳走になった


それから、午後になると


「こんにちはー…って、誠?」

「セツ?」


どうやら、女装してるセツも、この病院のスタッフには事情を話していたらしく


俺と一緒で、場所確認と挨拶に来た

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