《MUMEI》
単独行動7
そういえば


「セツが女装してる事は、誠治…理事長も、楓校長も知らないん、だよな?」


楓校長、セツとミツを警戒してたし


「まーな」

「桔梗さん、楓校長の身内だけど…」

「桔梗さんイイ性格してるし。誠も言ってねーだろ?」

「あぁ」


ミツ、怖いし


「ミツこえーもんな」


セツは、美女の外見のまま


ガハハと笑った


…あまり、見たくなかった、かも


院長先生


桔梗さんの旦那さんも、苦笑していた


「そーいえば、ミツが言ってたんだけど、今夜地元行くんだって?」

「あぁ」


ミツには言ってねーけどな


アイツ、いつの間にか知ってる事、ものすごく多いから


今更、驚かねーぞ、俺は


「俺、土曜日夜は適当に外走り行くから、乗っけてってやるか?」

「本当か? 助かる」


黒崎先生が迎えに来るって言ったけど、悪いと思ってたし


「決まりな」


そして、俺は黒崎先生に断りの連絡を入れ


セツも、どこかに連絡を入れていた


「じゃあ、また後でな」

「あぁ、また」


病院前でセツと別れ、一旦寮に戻る事にした

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