《MUMEI》
今夜の予定
「これから、高橋君。黒崎先生と、会長の所へ向かうんだよね?」


エレベーターを降りた、十二階フロアの廊下で


寂しそうに、相楽が質問してきた


「危ないから、相楽は、行かない方がいいぞ」

「…うん」


こんだけ可愛かったら、ノーマルな男でも血迷うかもしれないからな


「それに、俺、雷門先生のバイクで行くし」


だから、相楽は乗れねーし


「何で、あんな女と」


セツを女だと思ってる修治も、ついてこれない


外見完璧美女のセツに、ゼッテー、修治は近付かない


だから


近付いても、触れても大丈夫な事に


逆に、気付かない


「ま、誠は、ああいうのが、好みなのか?」

「いや、全然」

「そっか」


何でそんなに安心してんだ? 虎之介先輩


「で、皆は、今晩と明日はどうしてるんだ?」

「俺は森!」

「それは知ってる」


俺の言葉に


聖以外の全員が頷いた


「あ、後は、風呂とメシ!」

「皆、そうだろ」

「あと、寝る!」

「だから、皆、そうだから」

「高橋君は、寝れないかもしれないけどね」

「俺も、寝るぞ、相楽」

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