《MUMEI》
変態の足止め
「…何でそこでヒラリとかっこよくかわしちゃうのさ、せー君」

「普通、避けるだろ」

「避けないよ!

そこで捕まって、僕に拘束されて

身動きがとれないせー君に僕がセクハラ三昧!

なのが、王道でしょ!?」

「そんな王道知るか!」


知りたくもねーよ


「じゃあ、クラスメートの腐男子から、18禁本パクってきてあげるからちゃんと読んでよ!」

「俺もお前も十八未満だろ!」

「かたい事言わないで、僕と一緒に大人の階段のぼろうよ」

「いい加減にしろ!俺はもう行く!」

「あ!せー君最後に一つだけ!

一つだけ答えてくれたら今日だけは多分もう近寄らないから」

「信用できない」


特に多分の部分が


「それじゃ、質問! そのせんせーとヤリたいの?」


話勝手に進めた上にとんでもない質問だな


「ねー、どーなの?」

「ヤリたくない」

「絶対?」

「絶対」

「ファイナルアンサー?」

「ファイナルアンサー」

「んー、じゃあ、今回だけは、許してあげる」

「何で偉そうなんだ」


これだけ足止め…


時間、ギリギリじゃねーか!


「じゃーな!」

「うん、またねー」

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