《MUMEI》

「さて、お前にはしばらくこの部屋に通ってもらう。」


そう言って博士に案内された部屋は真ん中に歯医者等にあるようなリクライニング式な椅子。

それ以外はなにもない、白で統一された部屋だった。

「ここは縦、横高さ、全てが50mでな、壁なども全て特殊なコーティングがされている。」


「ここであたしのSCの事がわかるんですか?」


「そうだ、色々な実験をして、データーを収集するんだ。まぁ暴走が起こったとしてもこの部屋なら平気だからな。」


「暴走?」


「あぁ、なぁ瀧?」


ニヤリと瀧に向かって笑う博士に瀧は苦虫を噛み潰したような顔で博士を睨む。

「うるせぇ、余計な事言うんじゃねーよ…。」

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