《MUMEI》
白の変化
自分を見詰める白の
エメラルドグリーン
の瞳を見ながら、朱
里は、数時間前のユ
ウリとの会話を思い
出していた。

『朱里様、お話が…


それは、白の検査が
済んだ後のコト…

ユウリに手招きされ
検査室に入る朱里。


『ユウリ先生?白の
身体に何かあったん
ですか?』

『いえ、白の身体は
完璧にヒューマノイドフラワー
に進化しています』

ユウリがそう告げれ
ば、朱里の不安そう
な顔が明るくなった

『良かった。』

『はい、ただ…』

ユウリは、朱里の顔
を見ながら口篭る。

『ただ?何です、ユ
ウリ先生?』

『朱里様、ヒューマノイド
フラワーとなった白は…
その、アナタを受け
入れる事が出来なく
なったのです。』

ユウリは、言い辛そ
うに言った。

『……え?何?』

朱里は言葉の意味を
一瞬、理解出来なか
った。

『正確には、受け入
れる場所が役割を終
えて消滅した、です
ね。』

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