《MUMEI》
金曜日夜
黒崎明雅視点


金曜日、夕方


いつも運転する赤いリムジンの空気は


はっきり言って最悪だった


今まで


たまに、クイーンが肌の調子が悪いと不機嫌になる事はあっても


キングやエースがここまで不機嫌になる事は無かった


キングは、女を抱けるし


エースは、ケンカを買える


それに、閉鎖的な学園から解放されるのが


私も楽しみだった


特にキングとエースは


ジョーカーが現れてからは、週末を心待ちにしていて


生徒会の仕事も、精力的に片付けていた


それが、今回ギリギリだったのは


間違いなく、高橋誠


おそらく、イコール、ジョーカーのせいだろう


まぁ、キングだけは未だに弟子だと勘違いしているけれど


「しっかりして下さいよ。今の時期は、ダイヤに入りたい連中や

我々を倒してダイヤの幹部になりたい輩もいるんですからね」


週末しか現れない幹部に不満を抱く連中や


新参者は、今の時期特に多発する


週末は、そんな連中に幹部の実力を見せ付ける必要があった

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