《MUMEI》
金曜日夜2
八坂椿視点


溜り場に着くと、見慣れたメンバーと


生意気な面をした、見慣れない集団がいた


「では、キングは新メンバーの選定をお願いします」


…面倒くせーな


「まとめて、かかってこい」


十人近くいる新メンバー候補に向き合う


「キング?」


黒崎が


ジャックが、不機嫌になるのがわかった


新メンバー選定は、基本タイマンだからな


けど、俺だって、不機嫌なんだよ


「暴れてーんだよ」


それには、この位の人数が、丁度いい


「…わかりました。新メンバー候補の皆さん、武器使用と、連携プレーは禁止しますが、後は…

キングにかすり傷でも付けられたら

即、メンバーとして、認めます」


ジャックの説明に


今までのメンバーは、不公平だと騒ぎ出し


新メンバー候補達は喜んだ


「うるせーよ」


タイマンの時は、手加減したが、今回は本気だから


条件は同じじゃねーか


「不満は、キングの戦いぶりを見てから決めて下さい」


俺の本気に気付いたジャックが、周りを制し


「では、始めて下さい」


場に似合わぬ、静かな声で開始を告げた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫