《MUMEI》
土曜日昼2
白田光貞視点


荒れてんなー、ダイヤの幹部


そんな連中に、優しい俺が潤いを与えてやろう


ヨーコちゃんはノリノリだったしな


そうと決まれば


黒崎に、電話だ


ピッ


『何の用ですか?』


おぉ、不機嫌マックス


「お、お疲れさまです、黒崎先生。お休み中、すみません」

『用件は何ですか?』

「高橋君の事、です」

『何故、貴方が?』


うわ、殺気入ったよ


「あの、ですね。高橋君、地元で普通の学生だったから

その

地元の人間に、バレたくないらしくて」

『本人は先程来ると言いました』


話、最後まで聞けよな


オイシー、話なんだからな


「あ、はい。だから、…女装、するそうです」

『女装?』

「えぇ。知り合いの、店で」


お、周りが敏感に反応してるぞ


「そ、そういう事なので、失礼します!」


ピッ


よし、今日もいい事したぞ!


何ていいヤツなんだ、俺は

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