《MUMEI》
記憶
「じゃ、行ってくるから」


「はいっ!小学校の先生!頑張って下さい!!」



「なんじゃ、そりゃ…」


にっと笑うお兄ちゃん
かっこいいね…

玄関先で見送る私……

スーツ似合うし……
あたしも小学生に戻りたい



バッタン


「はぁ……」


頬を両手でぶつ


「さて!!安い物件、探さなきゃ!!見つからない時は……」


お母さんと慎ちゃんのお母さんには内緒にしないと……



「よっし!!!とりあえず荷物まとめとこ……」


今日、出ていく…

見つからないときは…あそこに行くしかない…一年早いけど…

なんか笑えるね










「慎夜先生!!」




「…」


「ひどいじゃないですか…土曜日…」


「何が…真奈先生とは約束通り食事しましたけど」


上目使いをする女

「食事だけなんて…」

「生徒の事で話をしたいからと言ってきたのは貴女です」



「そんな…私の気持ちを知っているでしょ…」



「さぁ……ここは学校ですので、それでは」



まったく、しつこい…

ああいう女は好きじゃない
食事をしたのが間違いだったな
馬鹿だな…


雨は何してるかな…

今頃ヨダレ垂らして昼寝か?

くっ

笑えてくる


あいつが7歳の時
添い寝してたらヨダレ垂らして、俺のシャツ濡らしたのが思い出される




雨も20か……




「しんやせんせい!!」

廊下を勢いよく走り突進してくる女の子


「おっ!なんだ?走ると転ぶぞ!」

「だーいすきっ!けっこんしてね!!」



!!

「おぉっ!!大きくなって美人ならな!!」


……


「やくそく!にじゅっさいになったらね!!」


この言葉………




あの記憶が蘇る……


雨が幼い時言っていた…







子供は可愛いな…

ふっと笑みがこぼれた

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