《MUMEI》
嫌々ながら、合流
「…ゲッ」


何してんだよ、アイツ等


思わず路地裏に隠れた


普通、幹部はバーの奥にある、専用部屋にいる


普通は、入口には、見張りしかいない


なのに


何で全員、バーの前に整列してんだよ!


アイドルの出待ちか、オメー等は!


つーか、他のメンバー、ゼッテー幹部が外にいるから遠慮して中に入れねーだけだろ!


迷惑かけんなよ


キング・クイーン・エース!


ジャックが困ってるだろーが


頑張れジャック


物陰から、応援してるぞ!





そうだ


『ソイツ等中に入らないと、俺行けません』


メールを作成し


ジャックに送信した


メールを見たジャックは


携帯電話を


水戸〇門の切札のように、三人に見せつけた


固まる三人


よしよし、これで中に入れるぞー


…この格好、見られるのかなり嫌だけどな


つーか、ここまでして、アイツ等に会いに来る必要、あるのか?





その時浮かんだのは


何故か


薫の寂しそうな顔だった


お!?


ジャックからのメールに、それ以上考えるのはやめた

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