《MUMEI》 嫌々ながら、合流3幹部のお気に入りと聞いたからか 特に、罵声は飛んで来なかった 相変わらず、視線はイテーけど 「さぁ、奥に行きますよ」 「はい」 ジャックの言葉に、また歩き出す 歩きづらいから、歩調はどうしてもゆっくりになる それでも、何とか姿勢だけは崩さずに、幹部部屋の前に到着した 「失礼します。コトさん来ましたよ」 「こんばんは」 頭を下げてから、部屋に入った 「…」×3 無言の視線が、痛いデス 「どーせ、変だよ」 いつもの声と口調に戻した 「あ、いや…」 「そりゃ、僕より大きいのは気になるけど…」 悪かったなー、デカク 「誠、…可愛いっ!」 …て? 「ちょ!?」 抱きつくな、薫 じゃなくて 「やめろ、エース!」 苦しいから 「可愛い可愛い可愛い可愛い」 「可愛くない」 「じゃあキレイ!」 「それも違う!って、離せ!」 「嫌。会いたかったし、誠足りなかった」 ドキッ 「…な、何だよ、それは」 顔が一気に赤くなるのがわかった 前へ |次へ |
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