《MUMEI》 「本当だろうな?」 「無論だ。」 怪しむ瀧にベリアはサラリと答える。 「この部屋に入った時点で磁場やら何やら表面から取れるデーターは収集している、だが今は常人と大差ない。」 「つまり?」 「頭の悪いヤツだな、つまりは存在を完全に消せるほどの代物、そういうことだ。」 そこまで言うと、ベリアはニヤリと笑った。 「久々に手応えがあるのが来た…実に、実に楽しい。」 「やり過ぎ、とか無しだぜ…。」 「所長からの命令でなくとも慎重にはなるさ。さぁ、鬼が出るか邪が出るか、楽しみだな♪」 相変わらずのベリアのマッド具合に瀧は辟易した。 「まぁ今日は心配せずに貴様は上に帰れ、予定より早く真田が帰国したようだ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |