《MUMEI》 「え、マジで!?」 「あぁ、何でも所長に話があるらしい。」 「話し?」 「火急の用件だ、いい話ではないだろうな。」 「……絶体おかしな事すんなよ…。」 「わかっている。おら、とっとと行け。」 瀧を見送るベリアの紫紺の目には憐れみとも写る光が宿っていた。 「そう、火急の用件だ、……ともすれば…。」 そこで口をつぐむとモニターに写る綾乃に呼び掛けた。 「さぁ、そろそろ始めるぞ。」 「はぁい、お願いします!」 「あぁ、よろしく。」 そうして再び口許に笑みを浮かべた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |