《MUMEI》
幸福
朱里と白の激しい夜
から一夜明けたユウ
リの研究室。

ドンドン!ドンドン
!ドドド…
壊れる程のノック音

…こんな早くに誰な
んですか?全く。

やれやれとドアに近
付くユウリの耳に聞
こえた、良く知った
声。

『ユウリ先生ー、助
けて!朱里が、朱里
がぁ〜〜』

『白?!』

その切羽詰まる声に
慌ててドアを開ける
と、泣き顔の白。

『ど、どうしたんで
す?白。』

問い掛けるユウリに
答えもせず、ユウリ
の腕を強引に引っ張
り走り出す。

『ちょ、ちょっと白
痛いです、白、白』

『早く、しなきゃ、
朱里が大変なんです


…何があったんです
?朱里様に…

無理矢理引っ張られ
たユウリは朱里の部
屋へと辿り着く。


『ユウリ先生、早く
朱里を診て…』

白に促されて、朱里
のベットへ近付く。


『朱里様?……』

そこには、一夜でや
つれ果てた姿の朱里

…うわっ、これは…

腰はクニャクニャに萎えて
疲労から指一本動か
すコトも出来ず、喘
ぎ過ぎて可哀相な位
枯れた声の朱里。

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