《MUMEI》
報告
「俺等の事はどうでもいいんだよ」

「そうそう」

コクコク


息ぴったりだな、三人


「それより、お前は何してたんだよ」

「そうそう」

コクコク


実は仲良しじゃねーか? この三人


「どうなんだよ。あのちびっこ寮長とは」

「ちゃんと鳳凰寺君と相楽君も一緒に行ったんだよね?」

「二人きり、ダメ」


虎之介先輩をちびっこって…


確かに虎之介先輩は、俺より小さいけど、キングがデカ過ぎるだけだろ


「ちゃんと説明しないと、延々と続きますよ、これ」

「はぁ」


何か俺だけ話すのは、不公平な気がするけど


別に、後ろめたい事は無いし


「長くなってもいいか?」

「いい」×3


いい返事だな


ジャックも頷いてるし


そして、俺は土曜日


ここに来るまでにあった事を話した


ただ


暁先輩と、不良集団に会った事と


ヨーコさんが、初代ハートのキングである事は、省略した


もちろん


セツが男だという事も、隠した


三人は


俺が、ほとんど一人で行動した事を聞くと


何故か


ものすごく、機嫌がよくなった

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