《MUMEI》 「ええ、もちろん! 教師はあたしの天職だもの」 教師をしていたおかげで、あなたと知り合えたんだしね♪ 「はぁ…。先生は自覚無いようなので困るんですけど、あなた結構もてるんですよ? 五年前だって、オレは何人ものライバルを潰して、告白したんですから」 つぶっ…!? このコ、実は結構腹黒い? 「そっそう。でも辞めない。辞めろなんて、言わないわよね?」 間近でにっこり微笑んで見せると、彼は深くため息をついた。 「まっ、良いでしょう。結婚を公表すればいいだけですしね」 「なら、まずはあたしの家に行きましょう!」 あたしは彼の腕を掴み、歩き出した。 「あたしの知らない五年間、話してもらいますからね!」 「はいはい。先生もオレが会えなかった五年間のこと、教えてくださいよ?」 「分かってるわよ、あたしの旦那様♪」 前へ |
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