《MUMEI》
交流会について
…今のうちに、頼んでみるか


「あのさ、今度交流会、あるだろ」

「急にどうした?」

「もしかして、当日どうするか、決めたの?」


クイーンの言葉に頷くと


「そうか、俺と一緒にいる事にしたか」


キングが、勘違い発言をし


「一緒、嬉しい」


薫…じゃなかった


エースまでが、嬉しそうな顔をした


…ごめんな、エース


「違うから」


きっぱりと、否定した


「何だと?」

「どして?」


キングは怒り


エースは悲しそうな顔をした


「美しい僕といるより、埃まみれになって走り回る方を選ぶの?」


クイーンのナルシー発言はともかく


「あぁ」


他は、言う通りだったから、頷いた


交流会


生徒会補佐であり


相手のいない俺には、二つの選択肢があった


その一つが、生徒会役員や風紀委員会役員と一緒に行動するというもので


キングとエースは、俺がこれを選んだと、勘違いした


でも


俺が、選んだのはもう一つの


交流会の項目の一つである


逆鬼ごっこの鬼


という、役割だった

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