《MUMEI》

『『・・・』』

白とショウもノーコ
メントで苦笑した。


『あーっ、と朱里、
髪切ったんだな』

ショウが、話題転換
を図ると朱里がほっ
とした様に答える。

『うん、旅には邪魔
だからね。変か?』

『いや、短いのも良
く似合ってる。』

『そうか?』

ショウの言葉に笑顔
が輝いた。

『あっショウ様!朱
里を誘惑しないで下
さいね?陛下がいる
のに…』

白が叫べば、ユウリ
も口を開く。

『そうですよ、ショ
ウ様。陛下がいるの
に…』


『な、違っ…お前ら
!』

真っ赤になって抗議
するショウを見て笑
い出す朱里。

四人の笑い声が城門
に響く。


『じゃあ、陛下は今
も殿下の所へ行って
るんだね、聖護』

『あぁ、毎日欠かさ
ず行って、話し掛け
てるそうだ。まだ変
化は無いらしいが』

『そうか…早く元に
戻るといいな。』

『陛下も、それを望
んでいる。お前達と
の約束を果たす為に
もな…』

『……うん』

ショウは、陛下の近
況を語り、二人への
伝言を告げた。

『気を付けて、行く
が良い。と…そして
コレを二人へ渡せと
言って…』

『え?コレは』

ショウの手から渡さ
れた物、それは、王
家の紋章が装飾され
た金と銀の二つの腕
輪。

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