《MUMEI》
どさくさに紛れて2
んな、泣きそうな顔すんな


愛してるは、言えないけど


「好きだよ、薫」


このくらいは、言ってやるか


嘘じゃねーし


「誠!」

「ただし!友達としての好きだからな!」


これは譲れねーぞ!


「…… わかった。今は」

「ん? 何か言ったか?」


よく聞こえなかった


「ねぇ、僕は?」

「は?」


突然会話にクイーンが入ってきた


「僕は、好き?」

「え、…あー、嫌いじゃ、無いです」


ナルシーだけど


「何それ。美しい僕が、エースに劣るって事?」

「え?」


何故そうなる


「情けねーな、ナルシー」

「うるさい、バカ」


あ、会長もキングも抜けた


相当怒ってんな、朗先輩


「な、…」

「ねぇ、このバカと僕ならどっちが上?」


う、上って


「俺が上に決まってんだろ」

「バカには聞いてないよ。ねぇ、好きなのは、どっち?」


いや、どっちって言われても…


…どっちもどっちだし


あ、でも


「あえて、どっちかと言われたら」

「「たら?」」


うお、ハモッた

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