《MUMEI》
邪な視線と考え
神澤 薫視点


パタンと、扉を閉める


そして、ほんの少しだけ、開けて


中を、見る


「減るもんじゃねーだろ」


手をワキワキさせながら、近付くバカ


「減るわ!」


バキッ!


「ぐえ!」


誠の蹴りが綺麗にきまる


スカートが捲れる





…見えたのは


黒い、短パン


「チッ」×4


四人分の、舌打ち


もちろん、俺も


誠は、強い


誠は、流されない


誠は、隙が無い


そんな誠が好きだけど


ちょっと、嫌い


もっと、俺を頼ればいいのに


俺だけを、頼ってくれたら、いいのに


ねぇ、誠


俺が、誠の秘密、知ってるって言ったら、どうする?


俺を、頼ってくれる?


俺に、甘えてくれる?


あぁ、でも


普通の女の子みたいな誠は、微妙だな


でも


その柔らかい胸や


白くて細い足には触りたいって


普通の女の子みたいに、甘い声を出して欲しいって


思う、よ


どの、タイミングなら


それが、できる、かな?

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