《MUMEI》
邪な視線と考え2
一ノ宮 次朗視点


落ち込む僕の視界に入ってきたのは


吹っ飛ばされるバカと


捲れる、誠のスカート


スカートの中を見るのは、男として、仕方ない事だ


たとえ、誠が男でも


「チッ」


色気の無い黒い短パンに、つい舌打ちしてしまった


しかも、四人分の舌打ちが聞こえて、更にイライラした


イライラした顔は、美しくない


「いつまでも、落ち込むなよ」


美しくない顔を見られたくなくて下向いただけなんだけど


誠の声が、かなり近くに聞こえた


チラッと見ると


バカが触りたがっていた胸が目の前にあった


…うん、確かによくできた偽胸だよ


柔らかそう、だし


「抱きしめてくれたら、元気になるよ」


このまま抱きしめられたら、うまく、その胸に顔が埋まるかも


なんて、期待しながら、お願いしてみた


この雰囲気なら…いけるんじゃないか?


邪魔なエースはいないし


バカは、気絶してるし

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