《MUMEI》
邪な視線と考え3
黒崎 明雅視点


あの服装で蹴りとは…


よほど、頭に来たんだろう


その時、スカートの中を覗いてしまったのも


残念に思ってしまったのも


男としては、仕方ない


それにしても、エース…



しっかり見てたんですね


それに、クイーン


…バレバレ、ですよ


「うわ!」


お仕置を兼ねて、私は後ろからクイーンに抱きついた


クイーンの体が急に後ろに移動したので


高橋君は、行き場の無くなった腕を、ゆっくり下ろした


「何すんだよ、ジャック」

「私も、美しいクイーンを慰めようと思いまして」


それが嘘だとわかっているクイーンは、すぐに抗議しようとした





「美しいクイーンが、邪な事を考えていたと誠君が知ったら、嫌いじゃない以下になるかもしれませんね」


小声で囁くと、クイーンは固まった


「コトさん」

「は、はい?」


急に偽名で呼ばれ、高橋君は少し驚いていた


「まだ、起きていられますか?」


日付は既に変わっていた


「もう少しなら、大丈夫ですけど」

「では、ドライブしましょうか。二人きりで」

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