《MUMEI》
寝室
薫は、一度寝たら朝まで起きない


薫の寝起きはかなり悪い


と、ジャックに聞いたし


俺達より体格のいい薫を、二階にあるエース専用部屋に連れて行くのは大変


と、いう事で


ふて寝した薫に毛布をかけ、そのままにしておく事にした


ちなみに


キングとクイーンの専用部屋は、幹部専用スペースの、この部屋から直接行けるようになっており


ジャックとエースの専用部屋は、幹部専用部屋から出てすぐの階段を上がった二階にあった


そして、更に、二階には


引退した幹部が来た時用の客室があった


「本当にいいのか? ここ、使って」

「貴方には、その資格がありますから」

「それは、学園の情報屋、から?」

「えぇ」


俺は以前、渚さんが言った


Fのキングとクイーンの子供


と言う言葉を思い出した


つーか、情報屋って


…ミツ、だろ


「顔は見たことありませんが、情報は悔しい位正確ですから」


だから、ミツやセツの事も余計な説明をせず


ミツについて、語り過ぎてしまったと、ジャックは苦笑していた


「そーなん、ですか」


それしか、言えなかった

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