《MUMEI》
ブラックジョーク 3
「ちょっと…恥ずかしいです」
「日本人はシャイね」
アイはすました顔で言った。
「でも汗なんか拭いてモタモタしてたら、みんなに裸にされちゃうよ」
「ヤですよ、そんなの」マキは本気で慌てた。
「紅一点なら恥ずかしいだろうけど、ほかの女の子もビキニなんだから、平気でしょう?」
プールと思えばいいか。マキは意を決した。
「…わかりました」
アイは白い歯を見せると、引き出しからビキニを出した。
「新品よ。だれも使ってない清潔なヤツだから」
「はい」
マキは仕方なく受け取ると、水着に着替えた。鮮やかなブルーのビキニ。アイは目を見開いた。
「ヒュー、セクシーじゃんマキ!」
「からかわないでください」マキは口を尖らせた。

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