《MUMEI》
8人のタフガイ 3
マキもワインをゴクゴク飲んだ。
「みんなアメリカ人ですか?」
マキの質問に、アイは笑顔で答えた。
「船長のハーリーはミズーリ州出身かな。185センチ、125キロ」
「大きいですねえ?」マキは目を丸くした。
「頼もしいでしょう。マキを守ってくれるわ」
「まだ行くとは決まってません」
真顔で言うマキを無視して、アイは話を続けた。
「副船長のマードックは確かテキサスよ。190センチ、126キロ」
さらに大きい。マキは驚いた。
「コラム二ストのフランクは198センチ、135キロ」
「アイさん」
「高校教師のスタンは195センチ、135キロ。みんなオランウータンより大きいでしょ」
「いや、そういう問題じゃなくて」
「スタンはテキサス。フランクはデトロイト…」

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