《MUMEI》 「野郎…ふざけやがって!!」 怒りで拳を震わせる瀧に、 「落ち着きなさい、今はまず動向を探らないと…」 「けどよ!!」 椅子から立ち上がりかける瀧に、 ―ヒュッ、ゴッ!!! 風を切る音と共にいつの間にか椅子から立っていたミツの美しい踵落としが決まった。 「〜〜〜痛゙〜〜〜っ」 机の上で頭を抱えてもがく瀧に、 「冷静に。」 と一言告げたあと再び椅子に座った。 「で、具体的にはどうするの?」 そうして何事もなかったかのように千影に向き直った。 そんな二人の様子に、千影は一瞬だけ口許を緩ませた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |