《MUMEI》 「とにかく、闇雲に動くのは一番危険だから、明日また必要な話はまとめておくわ。」 「了解、じゃあ俺もう休んでいい?眠い。」 「ふふ、そうね、構わないわよ。瀧、あなたは綾乃を迎えにいって…大丈夫?」 「大丈夫、聞こえてまーすー。」 頭をさすりながら瀧は応じる。 「アヤノ?誰?」 「あぁ、瀧が見つけてきた新しい《保持者》よ。まぁまだSCの解析も終わってないのだけど。」 「どうせだし、みっちゃんも一緒に行って会う?」 「いい、眠い、面倒。」 「まーまー、そういわずさぁ♪」 「ちょっと!」 半ば無理矢理一緒に行く二人を見送り、 ―とりあえずは大丈夫そうね……― 千影は安堵の笑みを浮かべた。 前へ |次へ |
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