《MUMEI》

「とにかく、闇雲に動くのは一番危険だから、明日また必要な話はまとめておくわ。」


「了解、じゃあ俺もう休んでいい?眠い。」


「ふふ、そうね、構わないわよ。瀧、あなたは綾乃を迎えにいって…大丈夫?」

「大丈夫、聞こえてまーすー。」


頭をさすりながら瀧は応じる。


「アヤノ?誰?」


「あぁ、瀧が見つけてきた新しい《保持者》よ。まぁまだSCの解析も終わってないのだけど。」


「どうせだし、みっちゃんも一緒に行って会う?」


「いい、眠い、面倒。」


「まーまー、そういわずさぁ♪」


「ちょっと!」


半ば無理矢理一緒に行く二人を見送り、

―とりあえずは大丈夫そうね……―


千影は安堵の笑みを浮かべた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫