《MUMEI》

「ねーねー、折角だし、みんなでワクドかミセド行かない?お腹空いた〜!」


「はぁ?お前今なぁ…」


「何?」


「あ〜…、今危なくてだなぁ。」


言葉を詰まらせる瀧に、


「今ならまだ外出禁止令もないことだし、腐ってもランクSとAがいるんだ、何かあったら大笑いしてやるさ。」


鼻で笑うベリアに思わず、

「いーぜ、一緒に行ってやるよ。なぁみっちゃん!」

「は?嫌だし、寝るし…ちょっと!」


「交流会交流会、行くぜー。」


「ワーイ♪」


一名不満をあらわにしながらも三人は仲良くラボを出ていった。


見送るベリアの顔は明らかに愉快と言っていた。

そして自分は再びデスクに向かう。


「さて、忙しくなるな。」


そう言って何台分もあるキーボードやパネルに指を滑らせた。

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