《MUMEI》
クイーン激怒2
「て、これじゃダメじゃん!」

「そうだよ。これから洗顔フォームで顔洗ってもらうからね。ちゃんと、専用ネットで泡立てて、優しく洗うんだよ」

「じゃなくて!」

「もちろん、その後化粧水と乳液と日焼け止めも塗るよ」

「だからぁ!」


せっかくヨーコさんが施したメイク落としちゃダメじゃん!


俺、ヨーコさんの所寄ってから帰らなきゃいけねーのに


どーすんだよー


「いいから!言う通りにする!

しないと

そのしわしわになった服、脱がすぞ」

「そ、それだけは御勘弁を!」


目がマジだよ、クイーン


「じゃあ、行ってこい」

「喜んで!」

「洗顔方法は?」

「専用ネットで泡立てて、優しく洗う」

「よろしい」


おっかねー


美容が絡んだクイーン、おっかねーよー


普通に、優雅に部屋を訪れたクイーンは


俺の、しわだらけのワンピースと


化粧したままの顔に、激怒したのだった


「どーすんだよー、化粧」


俺、できねーし


できても、どーせすぐに落とすから、したくねーし


ハァー


ため息をついて、クイーンのところに戻った

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