《MUMEI》
クイーン激怒3
「まったく、この僕には劣るけど、せっかく綺麗な肌してるんだから、大事にしなよね。

まぁどう頑張っても、僕には劣るけど」


クイーンはペタペタと、俺の顔に化粧水?を塗っていく


「俺、やりたい。クイーン」

「肌ボロボロになるからダメ」

「ならな」

「力加減出来ない野獣は黙れ」

「「…」」


美容が絡んだクイーンは恐ろしい


何度も、繰り返したくなるほど、恐ろしい


固まった俺と


近付けない悔しそうな薫に、クイーンは満足し


化粧水に続き、乳液?や日焼け止めを、ペタペタと、俺の顔に塗り続けた


ドタドタドタ!


バタン!


「おい!俺を放置して何やってやがる!… !?」


何だ?


キングの顔が、真っ赤だ


「テメー、抜け駆けかよ!」


クイーンに殴りかかるキングは


ズベッ!


「ぐえ!」


派手に転んだ


「どうしました? キング」


俺は、見た


ニッコリ微笑むジャックが、キングに素早く足を引っ掛けたのを


「テメー…」


鼻を強打したキングはそれに気付いていた


そこまで、バカじゃねーな、さすがに

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