《MUMEI》

「そっちの寮でも結構自由に暮らせるようになってるんだっけか?」
「新寮ですね、まだ出来てないですよ」

 その手の感触に驚いてそのくすぐったさに身をよじって抵抗するも、逞しい腕にがっちりガードされて、なすがままに下着の中までどんどん手が侵入して来る。

「そうだったっけ?」
「そうですよ、先生」

 身もだえて逃げようとしていたら『利き手じゃないと出来ないだろ』と彼は言いながら僕の下着の中のモノを掴んできた。

 ビックリして『そんな世話してくれなくていいから…』と言って抵抗したのだけど、俺はいつの間にか頭を伏せた状態で四つん這いにさせられて、彼はそれに覆い被さっ

てきた。

「あれって克哉君の提案だったの!?」
「えぇ、叔父に相談して場所を探したんです」
「叔父?」
「あぁ、学園長ですよ」

 今日は色々あったから、と疲れで意識が朦朧とする中、まるで遊んでもらってる大型犬のようにはしゃいでいる克哉くんの手に翻弄される。

 やっぱり男同士だから分かるのか、俺の良いポイントを心地よく攻めてきて激しく手を動かしてきた。

「え…ぁ…?」
「言ってなかったですね、俺はココの理事長の…孫です」

 ゾクゾクとしたものが背中を走り思わず漏れる声を我慢すると、更に高い吐息になって部屋に響く。

「……そ…そうなんだ、だから」
「…何ですか?」

 克哉くんの逞しい身体が僕の背中を覆って、時たま僕の後ろに当たるその股間が…だんだん元気になっていくのが分かった。

「怪我させたのは自分だから、俺の身の回りの世話をしてくれるって克哉くんが言ったんで、しばらくウチで預からせてもらいますって…学園長に言いに行ったんだよ」

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