《MUMEI》 生物教師「山田」明智が、自分に起こっているなんかおかしい現象。 それに段々慣れてきて、一通り頭の中で考えが一周し整理されてきた頃――。 コンコン 「はい?…開いてますよ?」 ガラッ 「…山田いるか?」 「村上先生?どうされたんです?生物室になんか来て。」 数学教諭の村上は、今年度の新任教師で生物担当の山田を訪ねていた。 なんだか浮かない顔をしている村上に 山田は少しだけ首をかしげると、 持っていた水差しを近くの机に置く。 「相変わらず、植物ばかりいじっているな。園芸部の顧問やりたかったんじゃないか?」 「いやぁ、俺は園芸部ってのとはちょっと違うから…それに高校時代は読書部でしたし。」 前へ |次へ |
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