《MUMEI》

「あ!?いつの間にあいつはぐれたんだよ!」


「いないね。」


「くっそ、んな時だから一人にしとけねーし…後ろ探しながら戻るかねーか。」

「も〜〜。」


そうして二人は踵を返し歩き出した。

クレープ屋までは100m程度。

一方、綾乃は目の前の男が誰かも知らず、クレープ屋に着いた。


「あたし、ストロベリームースクレープで♪」


「ほな俺チョコクレープ。」

そうしてクレープを受け取り二人はベンチのある近くの場所に移動した。


「あ、あそこ座る?」


何気なく綾乃を誘導した黒烏の視界の隅にはこちらに来る瀧達が見えていた。


瀧達は気づかない。


口元に笑みを浮かべながら彼もまた人影に紛れながら綾乃の待つベンチに向かった。

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