《MUMEI》 「あ!?いつの間にあいつはぐれたんだよ!」 「いないね。」 「くっそ、んな時だから一人にしとけねーし…後ろ探しながら戻るかねーか。」 「も〜〜。」 そうして二人は踵を返し歩き出した。 クレープ屋までは100m程度。 一方、綾乃は目の前の男が誰かも知らず、クレープ屋に着いた。 「あたし、ストロベリームースクレープで♪」 「ほな俺チョコクレープ。」 そうしてクレープを受け取り二人はベンチのある近くの場所に移動した。 「あ、あそこ座る?」 何気なく綾乃を誘導した黒烏の視界の隅にはこちらに来る瀧達が見えていた。 瀧達は気づかない。 口元に笑みを浮かべながら彼もまた人影に紛れながら綾乃の待つベンチに向かった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |