《MUMEI》

『アアーッ、出、出
ちゃうよ、ヤッ昌也
ぁーー!!』

先端の敏感な部分を
爪で剔られて、僕は
ビクビクと震えなが
ら白濁液を飛ばした

『…っ、く、ハァッ
ーーッ!!』

同時に、昌也も昇り
詰め、二人の腹や胸
までも白濁液で汚し
た。


射精後の脱力感に頭
を真っ白にしている
僕に、昌也が唇を重
ねて耳に囁いた。

『和樹…もう解るよ
ね?俺がなんでこん
な事するのか。』

呆けた頭で考えて見
るけど…まだ良く解
らない。思い当たる
言葉を呟く。

『…嫌がらせ?僕が
昌也を怒らせる様な
コトしちゃったから
?』


僕の言葉を聞いて、
昌也は深い深いため
息を吐き…

『お前。絶対わざと
だろ?ソレ…解った
最後まで責任取って
やるよ、和樹。』

そう言って、今まで
見たコトも無い様な
壮絶な表情で微笑ん
だ。

僕はこれから僕の身
に起こる事をまだ知
らずにただ昌也の顔
を呆然と眺めていた



……END……

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