《MUMEI》 交流会開始直前交流会当日 天気は、もちろん晴天 な、わけはなく 今にも雨が降り出しそうな曇天だった 普段、室内の快適空間にいるから忘れがちだが 鳳凰学園は、山の頂上にある 山の天気は、変わりやすく、複雑だ しかし、こっちには その天気に敏感な野生児 聖がいた 「雨が、降るよ、きっと」 俺達鬼は、聖の言葉を信じて レインコートと、防水スニーカーをスタート前から着用していた ただし、鬼の行動範囲は学園の建物内もオッケーだから これを脱いで、室内を逃げるという選択肢もあった でも、実際雨が降ったら きっと、外の方が有利だ 「準備、できましたか? 鬼の皆さん」 今回は司会ではなく、雑用をしている成瀬先輩が、確認に来た 「はい」 生徒と、SP 「あぁ」 教師と、用務員 その場にいた鬼、全員が、頷いた 「では、グラウンドへ」 成瀬先輩を先頭に、俺達は歩き始めた 「が、頑張ろうな、誠」 「はい」 俺の隣には 俺のかわりにSクラスの鬼になってくれた虎之介先輩がいた 一応、変態も立候補したらしいが、それは即却下された 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |