《MUMEI》
出発の朝 1
マキとアイ。そして6人の用心棒たちは、長いフライトを終え、安いホテルで一泊すると、ハーリーとマードックが待つ船へ向かった。
「とうとう来ちゃいましたね」マキが歓喜の笑顔。
マキは赤いTシャツに白のショートパンツ。裸足にスニーカー。
アイはなぜかブルーのワンピースだ。
「マキ。そんな刺激的な格好で男たちを挑発するつもり?」
「次元が低過ぎてお答えできません」マキは早くもムッとした。「アイさんこそ、船に乗る格好には見えませんよ」
「そりゃそうよ、乗らないもん」
「!」
さすがのマキも髪が逆立つほど驚いた。
「どういう意味ですか?」
そこへハーリーとマードックが来た。
「オハヨー」アイが明るく手を振る。
「おはよう」
「おはようございます」マキは焦り顔のまま挨拶すると、すぐにアイのほうを向いた。「アイさんも乗りますよね?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫