《MUMEI》 出発の朝 3「マキ。大丈夫だ」スタンが言う。「みんな紳士だから。ダスティ以外はな」 「何がダスティ以外だって?」 ダスティとビリーが来た。 「おー、マキ、チャーミング!」ビリーが感激した。 「いちばん危ないコンビだな」スタンが言った。「マキ、敵は味方の中にいるもんだぞ」 「バカ言うな」ビリーが反論。「紳士はこのビリー様だけ。あとは単なる野蛮人じゃないか」 「マキ!」ダスティが言ってるそばから踊りながら体を寄せて来る。「ビキニは持ってきただろうな?」 マキは一歩二歩と下がる。 「まあ…はい」 「紅一点かマキ」ビリーの目が輝く。「エキサイティングでスリリングな船旅になりそうだな」 「何でエキサイティングなんですか?」マキはおなかに手を当てた。 前へ |次へ |
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