《MUMEI》

やっぱり中途半端なのは良くないだろう。

そう思ってなんとなく固くなりはじめている彼のモノを握ると、ゆっくりその手を上下させた。

「えっ、そんな事…ぃ…いいですってば///」

アキラは俺の手を掴んで離させようとしていたが、アキラ程度の力で俺が離すワケも無かった。

もう片方の腕で閉じようとしていたアキラの足を開かせると、皮を引っ張るように動かした。

「い…痛い…ぁ…んぅ///」

悲痛な声を上げて俺にすがりつくアキラを可愛らしく思いながら、その手に収まる良いサイズのモノを手で愛撫した。

「ぃや…やだ…止めてくださ…ぁ……ンッ///」

俺の手の中でだんだんアキラのモノが堅くなっていくと同時に、男性にしてはかん高い声がバスルームに響いていた。

「んっ……ぁ…///」

その気持ちよさそうな声で、俺の耳や高鳴る心臓まで全てをくすぐってくる。

「…あっ…ぁ…んんッ///」

彼の小さな頭が俺の肩にもたれかかり、そこから見える気持ちよさそうな表情を見つめていると愛おしい気持ちになった。


「……克哉…さん」
「ん?」

彼が果てた後もバスタブの中でもたれかかる彼の身体を撫でながら、唇が届く範囲全てに何度もキスをしていると、ぼんやりしていた彼の目が俺を見つめてポカンと開いていた唇がゆっくりと動いた。

「…いつもの克哉さんとは違います…よね」

いつもとは違う?

そうだ、いつものノーマルな俺では無い。

「…アキラは…アブノーマルが好きなんだろ」

縛ったり…痛めつけたり…。

そんな形の愛も…アキラと経験してみたいと思ったのだ。

「そ…そんな……ノーマルなのもす…好きです///」

そう言うとアキラはもたれかかっていた俺の膝から離れ、俺の正面側に移動するとそこに膝を抱えて座った。

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