《MUMEI》

「す…好きになった人とだったら……何するのも好き…って事です///」

そう言いながら膝を抱えたアキラは、恥ずかしそうに顔を赤く染めていた。

「そうなのか…」

好きな人となら、何をするのも好き…か。

そんな可愛らしいことを言って可愛らしく恥ずかしがっている顔を覗き込むと、アキラの頬にかかっていた髪を撫でた。

「もし…嫌じゃなきゃでいいんだが」
「?」

やっぱり気になる…アキラと前の恋人の事。

「前に…どんな事されてたのか教えてくれないかな…その…」
「ん……ぅ…///」

それを聞いたアキラは、俺の指先の動きに反応はしてくれるものの、恥ずかしがって目を見てくれない。

そんなアキラに視線を合わそうと顔を傾けてみたが、目を閉じて横を向いて俺と視線を合わせようとはしてくれなかった。


「分かった…言いたくないのなら…」
「…どうしてそんなに前の事、聞きたがるんですか///」

…そう、だよな。

俺は自分の興味ばかりが先に行き、彼が恥ずかしがる姿が可愛らしいのもあって彼の嫌に思っている事をしつこく聞いてしまっていたようだった。

「私もその…SMとかはあまり知らないんでね…」

やっぱり…知らない事は知らないと言った方がいいだろうと、正直にそうアキラに告白した。

「えっ!ぇすえむ…って、そんな///」

俺の言葉に反応したアキラが驚いたような顔をして、顔とか身体が真っ赤になっていった。

「…分かりました…ご期待に添えるかどうか分かりませんけど」
「え…」

そう言うと俺の手を握っていたアキラの手が、ギュッと握り返してきた。

「そこの縁に…座って下さい」
「ぁ…あぁ…」

アキラに言われる通りにバスタブの壁側の縁へ腰掛けると、アキラの手が俺の身体に付いていた泡をシャワーで落としながらスルスルと俺の内股を撫でてきた。

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