《MUMEI》 恋愛の極意 1船は静かに進んでいく。紅一点はスリリングだ。屈強な男たちが、上半身裸で、逞しい肉体のままマキを囲む。 ダスティにスタンにビリー。そしてホークだ。 「マキ」ホークが気さくに声をかける。「大丈夫か? 何かあったら遠慮なく言えよ」 「ありがとう」マキはキュートなスマイルをホークに向けた。 ビリーが解説する。 「今の声かけはポイント高いな」 「ポイント?」ホークが笑顔でビリーを睨む。 「優しい男だと喜ばれる」 「でもなマキ」ダスティが口を挟んだ。「安心させて隙を見せた瞬間に服を脱がすのが奴の流れだからな」 「くだらねえ」 「気をつけたほうがいいぜ」 「ホークはそんな人じゃありません」マキが真顔で言った。 「ガハハハ! 見たか一般人ども。オレとマキは強い信頼関係と深い友情で結ばれている」 「ほざけ」ダスティは面白くない。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |