《MUMEI》
恋愛の極意 3
ビリーは笑顔でたたみかける。
「とびきりにかわいい。マキは最高だ。ルックスも文句なしで、しかも聡明で知的。それでいて性格は抜群にいい」
誉めちぎり作戦か。マキは負けまいとバリアを張った。
「マキ。ビリーには気をつけろ」またダスティが足を引っ張る。「ビリーはレスリング技で女の子の手足を押さえてしまう」
「シャラップ!」ビリーが慌てて否定した。「オレは技をそんなことには使わない」
しかしダスティは止まらない。
「手錠使わなくても、二本の脚と片手で女の子の両手両足を押さえつけてしまう。どうする? マキは無抵抗なのにビリーは一本手が空いているんだ」
「作り話はよせダスティ!」ビリーが睨んだ。
マキは口をすぼめると、「セクハラですよ」と呟き、その場を離れた。
「バカ、テメーのせいだぞ」スタンが言った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫