《MUMEI》

「…うん、あきらしゃんプレゼント見たーい!」

くるみちゃんの行動を遮るように克哉さんが話しかけると、それで気が逸れたのかくるみちゃんは手に持っていたおもちゃを離してサンタさんの手を握った。

さっきくるみちゃんの手に握られていたのは、元気な音が出る海外アニメの黄色いスポンジ人形と、怪獣のような人形の尻尾だったけど…。

誰と誰の事を言いたかったのかは…なんとなく想像はついて、トリスタンさんの方を見ると同じ事を考えていたようでニヤニヤと笑っていた。




「アキラしゃんの、コレなの〜?」
「そうだ、アキラ開けてごらん」

サンタさん…は、僕の手を引いてリビングにあったツリーの横にあるツリーのような布をかけられたものを指さした。

「は…はい///」

さっき見た大きな箱、それをツリーのように見立てていたから部屋に入ってきた時は気づかなかったけど、意外と場所を取ってるのにいま気が付いた。

克哉サンタさんに言われた通りその布を取ると、その箱の上に付いていたリボンを引っ張ろうとして手を伸ばしかける。

「ん…?」

僕が側に近づくと、中でゴソゴソと物音が聞こえた。

(あれ…動物?でも…この箱に入るような動物ってココで飼えるんだろうか…そもそも僕、犬とか欲しいって言ったっけ?)

疑問に思いながらもリボンを引っ張ると、中からやっぱり物音がした。

「あの、コレって…ι」
「中から音がするの〜?」

やっぱりくるみちゃんにもこの音が聞こえていたようで、近くまで来るとポンポンと箱を叩いた。

ボンッ!!

「うわっ!」

突然その箱が怒ったように音を立てて、フタがガタガタと揺れ始めた。

「うきゃ〜ι!箱が動いたの〜ι!!」
「えっ、え…ι」

驚いて僕にしがみついてきたくるみちゃんをギュッと抱きしめると、突然バァンと中から箱のフタが飛ぶように開いて、中から何かが飛び出してきた。

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