《MUMEI》 決闘? 2翌日。 フランクはペンを走らせている。ハーリーとマードックは操縦席だ。 マキが姿を見せると、すぐにダスティとビリーが話しかけてきた。 「グッドモーニング」 「グッドモーニング」 「マキ。よく眠れたか?」 「おかげさまで」 マキが二人に囲まれているのを見ると、自称ポリスマンのスタンが笑顔で歩み寄る。 「マキ。きのうと違う服だな」 「はい」 「さすが女の子。お洒落だな」ビリーが言った。「スタンも保護者のふりしてレースに参加する気か?」 「レース?」 「マキ争奪戦だ」 マキの顔が曇る。しかしダスティはさらに曇らせる発言。 「それよりマキ。Tシャツと短パンの下は下着か?」 「よせバカ」スタンがダスティの胸に逆水平チョップ。 「イテーな!」 喧嘩は困る。マキは無理に笑顔をつくってダスティの質問に答えた。 「この下は水着ですよ」 前へ |次へ |
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